「さよなら」と言って
スーツケースはいっぱいで、タクシーはドアの前、
すべてが揃っているか視線で確かめている、
昨夜は一睡もできなかった、
僕たちは別れについて話していた。
君は、自分のもとへ引き寄せた男のところへ行く、
心からの口づけで僕を消し去った、
夜ごと星を真珠に変えて君に贈り、
望まれる女である感覚を君に取り戻させた。
悲しい視線は君にも僕にもあり、
せめて友達のままでいようと二人とも望んでいる、
遅すぎたけれど、僕は理解した、
もっと君に気を配るべきだった。
さあ最後に、「さよなら」と言って行ってくれ、
まだ君を手放す力があるうちに、
最後に一度だけ、どうか僕にキスしてほしい、
僕がそのあと一人で歩いていく力を持てるように。
ゼラ・プリンス
